明星金属工業株式会社はプレス金型の総合メーカーです。

What's金型

『金型って何?Part1』

 今、まさにあなたがお使いになっているパソコンを初めとして、自動車やオートバイ、テレビやオーディオなどの電化製品、机やイスなどの事務用品など、私たちの身の回りの形あるものは、全て『金型』を使って生産されているといっても過言ではない。
  豊富で多種多様な工業製品が、溢れている現代社会においては、物質万能の文明は一見幕を閉じたようにもみえるが、今後の豊かな未来社会を創造していく上においても物造りに「The End」はありえない。
  今までも社会が求めるニーズを背景として、製造業は「高品質」、「短納期」、「低価格」へ何度も挑戦する事によってその技術を研ぎ澄まして来た。 こういった物造りを常に影となって支えてきたのが『金型』そのものである。


『金型って何?Part2』

 『金型』とは鉄や金属製の型枠のことであり、鉄板、プラスチック、ガラス、ゴムなど、素材の持つ可変性(力を加えると形が変わり、そのままの形を残す性質)を利用し、手加工による切断や変形を加えないで一定の「カタチ」に成形する道具の事である。
  まったく同じ製品を大量に安く、早く生産することが出来るのだ。このような特性から自動車、電子・電気機器などを大量生産する工業界にとってなくてはならない生産の道具である。
  例に出すまでもなく、自動車1台には何万点にも及ぶ部品が使用されているが、その多くの部品は、『金型』を原型として生産されている。
  つまり、「カタチ」あるものを大量生産するためには、金型を使用しなければ絶対に不可能である。日本が戦後の混乱期から僅かな時間で発展した裏には、高度な金型技術がこれを支えて来たことを、我々は決して忘れてはならない。


『金型って何?Part3』

 『金型』とはどんなものかを簡単に説明するなら、凸と凹つまりオス型とメス型を上下に組み合わせたモノを想像していただけば良い。凸と凹の形状が製品独 自の“カオ”と“カタチ”を生むわけで、金型製作ではこの凸と凹をユーザーの決めた製品図をもとに設計し、金型の母材に加工を施し、作り上げて行く作業が 中心となる。
  ただし「たいやき」の型と違って、精密金型にはミクロン単位の寸法精度が、要求されるため高度な技術力を必要とする。日本の金型技術レベルは、世界的にも非常に高いと言える。


『金型って何?Part4』

 『金型』は、モノを生産する場合の原点であるから、製品がモデルチェンジする場合や新しく開発される場合には、必ず1セット必要となる。製品を構成している部品は、大きさ、形状や素材がそれぞれ違うので、金型は一品一様な完全受注生産である。
  流れ作業のようにモノがつくられていく量産タイプではないので、ひとつの『金型』は高精度、高品質を求めて、最新の技術+職人技で作りあげられていく。つまり、金型製作の魅力を一言で言えば、モノづくりの楽しさが一杯につまっている点である。


『金型って何?Part5』

 かつての金型製作手法は、高度な熟練工の経験と勘がつくりだす芸術的領域に近かったが、近年各種のNC工作機械やCAD/CAMシステムの導入により、知識集約型のハイテク産業へと変身しつつある。
  これまでを振り返ってみると、昭和20年代は、たたきあげの職人による世界。製作には旋盤やポール盤が使用されていた。30年代に入って生産の合理化が始 まり、フライス盤や研削盤などの小型機械が導入され、40年代では設計部門が技術として独立し、生産現場には放電加工機が登場した。50年代では、設計の 重要性がますます向上し、現場にはNC工作機械、マシニングセンター、ワイヤーカット、放電加工機が入り、60年代には、設計部門にCAD/CAMなどコ ンピュータシステムが大幅に導入され、機械化・システム化が急速に進んだ。


『金型って何?Part6』

 CAD/CAM導入の理由は、過去の技術データを蓄積し、データベースで管理する点にある。成形品の形状や素材の特性などのデータをインプットするだけ で、金型の温度や素材の流路、速度、収縮率などのデータが引き出す事が出来る。これを参考としてCADと連動させて、効率的な設計が行う事も可能となる。
  また、データーベースの構築により、一人の熟練した設計者が保有するノウハウを全体で共用でき、他のスタッフのレベルアップが図られる点も見逃せない。 
  このようにしてデーターの武装化と高性能な工作機械の導入を進めて行くことで、今後はDNC(コンピュータと工作機械を接続し直接データの授受を行うシス テム)やCIM(コンピュータ生産統合システム)が一段と発達し、生産現場の半無人化・自動化が視野に入って来る。これにより労働時間短縮なども期待出来 る。


『金型って何?Part7』

 社会の価値観が多様化し、製品サイクルが短命化すればするほど、また多品種少量生産が進めば進むほど、金型には「短納期」と「高品質」が望まれる。 ま た、その市場規模は、自動車・電機メーカーなどユーザーの海外生産拠点への分散化に伴い、アジア、アメリカ、ヨーロッパヘと、グローバルな世界へと拡大し て行く。
  金型業界は、CAD/CAMをはじめとするコンピュータ技術者の熟成などにより、あらゆるテクノロジーを駆使して、これからもあらゆる方面へ可能性を伸ばそうとしている。
  『金型』はもっと自由で、夢あふれる未来のために無限の創造力を高めて行かねばならない。

 

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